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コラム回心転意

 

保険契約のペーパーレス申込が増えています。

 

ペーパーレス申込とは、紙を使わずにインターネット上で完結させる申込手続きのことを指します。
保険会社のホームページから自分で行う申込や、代理店・銀行窓口でiPadなどのタブレット端末を用いた契約手続きなど、皆さんも利用したことがあるかもしれません。

 

ペーパーレス申込では書類への記入作業が減り、申し込む人と販売者どちらにとっても負担が減るというメリットがあります。
一方で、紙を使わない電子手続きにハードルの高さを感じている人も、まだまだ多いはずです。

 

そこで、ペーパーレス申込をするときに気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。

 

①入力された個人情報を確認する
②健康状態の告知はゆっくりと、確実に
③お客さま控はなるべく紙でもらう

 

以上の3点に注意して、ペーパーレス申込を活用しましょう。

 

 

①入力された個人情報の確認

 

名前や生年月日、住所、電話番号、メールアドレスなどは、漢字の変換ミスや英数字の誤入力が起きやすい部分です。
個人情報については、保険会社のホームページ上で自分自身が入力する場合と、端末に代理店等の担当者があらかじめ入力しておく場合がありますが、どちらであっても手続き中の確認画面で誤りがないかどうか、必ず確認することをお勧めします。
誤入力に気がつかずに進めてしまうと、後々の訂正手続きが面倒であったり、申込のやり直しを求められたりするケースがあります。

 

契約する保険プランの確認も、もちろん必要です。
ただし、保障額や特約などが間違っていれば保険プランの保険料が見積書の記載と合わなくなります。
そのため、見積書と保険料を見比べることで簡単に確認できる部分です。
画面の文字の確認は疲れる作業ではありますが、多少時間をかけてでもしっかりと確認しておくと安心です。

 

 

②健康状態の告知はゆっくりと、確実に

 

ペーパーレス申込では健康状態の告知も原則、画面上で行います。

 

・最近の健康状態・通院歴
・入院・手術を受けたことがあるか
・健康診断の結果について
・身体障がいの有無   ・・・etc.

 

告知では上に挙げたような質問に答えてもらう形式になっていますが、質問の部分を読み飛ばしてしまい、本来告知すべき項目が漏れてしまうことがあるのです。

 

スマートフォンの普及が影響しているのか、私たちは画面の縦送り(指で縦にスクロール)に慣れていて、長い説明や面倒な文章は読み飛ばしがちです。
そのこと自体には何の問題もありませんが、告知については「漏れ」があると将来、保険金や給付金を請求してもお金が出ない、保険契約を保険会社から解除されてしまうといった、皆さんにとって不利益が生じますのでご注意を。
代理店などの担当者の面前でペーパーレス申込を行うのであればまだ良いのですが、保険会社のホームページから手続きを自分で行うときは、特に注意が必要です。

 

なお、健康状態の告知は書面で行うこともできます。告知すべきことが多い場合や、状況を詳細に告知したいときは紙の告知書を使うのもありです。

 

 

③「お客さま控」は、なるべく紙でもらう

 

ペーパーレス申込では手続き完了後、申し込んだ内容の「お客さま控」が発行されます。
お客さま控を紙で発行せず、契約者自身が専用のホームページにログインして確認する方法が多いのですが、可能であればお客さま控は「紙」でもらいましょう。
保険に限らず、何らかの専用ホームページを閲覧するとき、アカウント作成から初回登録の認証、パスワードの設定など・・・作業が多くて結構面倒ですよね。
この作業をペーパーレス申込が終わった後に行おうとしても、ついつい忘れてしまいがちです。
紙のお客さま控をその場で受け取れば、すぐに内容を確認でき、後日見返すときも楽、とメリットが多いのです。
出先でプリンターがないなど、その場で印刷できないこともありますが、後日郵送してもらうなど、なるべく紙の控を受け取ることをお勧めします。

 

 

ペーパーレス申込で注意すべき3点、いかがでしたでしょうか。

 

「書く作業」が極端に少なくなることで手続きの時間が短縮されたり、項目の入力漏れがあれば知らせてくれたりと、ペーパーレス申込にはメリットが多くあります。
反面、PCやタブレットの画面を長い間見続けることになり、集中力が途切れやすく、確認がおざなりになってしまう危険もあります。

 

ご紹介したポイントを押さえながら、ペーパーレス申込をうまく活用していきましょう。

 

 

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